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一条真也
週刊誌の連載

 

「サンデー毎日」でコラムを連載することになった。「一条真也の人生の四季」のタイトルで冠婚葬祭や年中行事などの日本人のココロのカタチを毎週取り上げるつもりだ▼儀式には人間を幸せにするさまざまな仕掛けが込められている。それらの秘密を解き明かしながら、人生を豊かに生き、人生を美しく修めるヒントのようなものを書き記していきたい▼同誌は日本で最初に創刊された総合週刊誌である。現在の連載執筆陣は五木寛之、なかにし礼、椎名誠、保阪正康、泉麻人、中野翠、青木理、阿木燿子などの各氏だ▼まさに錚々たる方々が名を連ねており、このような方々の仲間入りをさせていただけるとは夢のようだ。とはいえ、わたしの使命は単に面白いコラムを書くことではなく、儀式文化の素晴らしさを多くの読者に伝えることである▼わたしは織田信長の「天下布武」をもじって「天下布礼」を掲げている。「礼」とは人間尊重のこと。天下に広く礼、すなわち人間尊重思想を広めることが願いなのだ▼互助会の経営も、大学で教壇に立つのも、講演活動も、本を書くのも、さらには週刊誌にコラムを連載するのも、すべては「天下布礼」の一環と考える。これからは毎週、全国に「礼」の風を吹かせたい(一条)
2015.10.10