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一条真也
孤独死に学ぶ
全互協総会に併せ、講演をさせていただいた。テーマは「孤独死に学ぶ互助会の使命(ミッション)とは」である。常盤平団地自治会長の中沢卓実氏と御一緒だった▼最初に、孤独死問題における我が国の第一人者である中沢氏が講演された。次に、わたしが主に「隣人祭り」の話を中心に話した▼いま、「無縁社会」が非常に大きな話題となり、その波紋は広がる一方である。わたしたちは無縁社会にどう向き合い、どう乗り越えればよいのか。その最大の方策について語った▼隣人祭りとは何か。それは、地域の隣人たちが食べ物や飲み物を持ち寄って集い、食事をしながら語り合うことだ。都会に暮らす隣人たちが年に数回、顔を合わせるのだ▼隣人祭りのキーワードは「助け合い」や「相互扶助」である。ならば多くの日本人は互助会を思い浮かべるのではないだろうか。正しくは、冠婚葬祭互助会だ。「互助」とは「相互扶助」を略したものなのだ。だから、フランス発の隣人祭りと日本の互助会の精神は同じである▼わが社の活動などを紹介しながら、「豊かな人間関係」こそ冠婚葬祭事業のインフラであると訴えた。互助会は「有縁社会」を再構築する力を持っている。いま、「互助会から互助社会へ」の時代が来た。(一条)
2010年8月29日