ミッション

　

「使命」を意味するミッションが企業の命運を決める時代になってきた。社長などのトップリーダーだけでなく、その企業の活動に携わる社員全員が共有すべきものがミッションだ▼第一生命に柴田和子さんという方がいる。保険セールス日本一を連続20年以上も続け、ギネスブックにも掲載された驚くべき人である。ある年など、たった一人で444億円を売り上げたそうだ▼柴田さんは保険セールスを始めるにあたって、まず保険について徹底的に勉強したという。その結果、保険というものの重要性が身にしみてわかったそうである▼これがないと、残された遺族はどうやって生活していけばいいのか。彼女は「保険がいかに大切なものか、私が心底思っていることを一生懸命説明するだけです」と語っている▼「私はつねに正しいことをしているという確信がありますから、お客様に自信を持って保険をすすめることができます」と断言する柴田さん。彼女は、自らの仕事に大いなる社会的使命を感じているのである▼保険も互助会も、ともに人様の大切なお金を預かる商品。稲盛和夫氏は「動機善なりや、私心なかりしか」と喝破した。すべての事業の成功と失敗は、ミッションの有無にかかっている（一条）

2008年12月25日

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