第8回
一条真也
「サンタさんはいるの?」
さぁ、12月になりました。いよいよクリスマスの季節ですね。小学2年生の次女は、サンタクロースからのプレゼントを心から楽しみにしています。
あなたのお子さんやお孫さんは、何歳までサンタを信じていましたか。「サンタさんはいるの?」と聞かれたことはありませんか。私は、あります。
その答えは簡単。サンタクロースはいます。そのことを明らかにした『サンタクロースっているんでしょうか?』(偕成社)という素晴らしい絵本があります。次女と同じ8歳の少女ヴァージニアの問いに、アメリカの新聞社が社説として真剣に答えてあげたという100年以上前の実話です。
著者は、少女に対して「見たことがないということは、いないということではないのです」と、やさしく語りかけます。愛、思いやり、まごころ、信頼、夢、希望...この世には、目に見えなくても存在する大切なものがたくさんあります。逆に本当に大切なものは目に見えないのです。それらすべてのシンボルがサンタクロースなのですね。
サンタクロースは「ハートフル」そのものであり、現代ほどその存在が求められる時代はありません。今度、お子さんやお孫さんから「サンタさんはいるの?」と聞かれたら、「もちろん、いるよ!」と答えてあげてください。