第7回
一条真也
「挨拶ほど大切なものはない!」
およそ、人間関係を考えるうえで挨拶ほど大切なものはありません。「こんにちは」や「はじめまして」の挨拶によって、初対面の人にも心を開きます。
沖縄では「めんそーれ」という古くからの挨拶言葉が今でも使われています。この「めんそーれ」という挨拶は「かなみ」と言われるそうです。これは挨拶が人間関係の要(かなめ)であることを意味します。挨拶が上手な人を「かなみぞうじ」といい、「かなみかきゆん」は「挨拶を欠かさない」「義理を欠かさない」という意味だそうです。まさしく挨拶は人間関係の要ですね。
また、私は「おはようございます」に「おはよう」で返しません。会社の部下などにも、必ず「おはようございます」と言います。これは「江戸しぐさ」の精神でもありますが、山のこだまと同じで自分の心構え、言葉づかい次第で相手もそのように応じるから注意が肝心という戒めなのです。
今度、部下や後輩が「おはようございます」と言ったとき、上司や先輩であるあなたも、「おはようございます」と言ってみて下さい。会社において上に立つ人も、下に立つ人も、人間として平等であるということを決して忘れてはなりません。