いち早く社会の「知識化」を唱えた世界最高の経営学者・ピーター・ドラッカーは、「すべての産業は知識化する」と予言しました。
冠婚葬祭業などは典型的な労働集約型産業と見られていましたが、大手冠婚葬祭会社の株式会社サンレーは、知識集約型産業への転換を企みました。まず、サービス業としてはきわめて珍しく、かつ取得が困難をきわめたISO9001に挑戦、1999年3月に見事取得。また、国家資格である1級葬祭ディレクター試験の合格者数が2005年10月に待望の日本一となりました。
労働集約型産業から知識集約型産業への転換を果たしたわけですが、さらには、「思いやり」「感謝」「感動」「癒し」といったポジティブな心の働きが集約された精神集約型産業への進化をめざしています。精神集約型産業こそは、「人が人を相手に働く社会」と米国の未来学者ダニエル・ベルが喝破した「脱工業化社会」における花形産業となるものであり、人を幸福にするハートビジネスそのものです。